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2.表現の違い

前回は露出とはどんなものかを書きました。今回は絞りとシャッター速度で変わる表現の違いです。

 

「絞り」による表現の違い
絞りを開くと被写界深度が狭まり、絞ると被写界深度が深まります。

はい、訳がわかんない言葉が出てきましたね。でもやさしく説明しますからまだ諦めるのは待ってくださいよ。

「被写界深度」とは
ピントが合っている部分の範囲です。「被写界深度が浅い(薄い)」というのは「ピントが合う範囲が狭い」ということです。逆に「被写界深度が深い(厚い)」というのは「ピントが合う範囲が広い」ということです。

絞りを開くほど被写界深度は浅くなり、絞りを絞るほど深くなります。
またレンズと被写体との距離が近いほど被写界深度は薄くなり、離れるほど深くなります。

絞り開放時

絞った時

 

モデル:流(ルウ)さん

↑絞りを思い切り開いてモデルの近くで撮った写真。被写界深度が浅いので、手前の目にピントが合っていても鼻のあたりはもうボケている。これにより主題(この写真の場合はモデルの左眼)に写真を見る人の目を集中させることができる。

モデル:麗華さん

↑絞りを絞ってモデルから離れて撮ったので、被写界深度が深く背景の布までピントがハッキリ合っている。隅々まで見えるので、全体の様子がよくわかるため、風景などにも適した撮り方と言える。

 

以上のことから、ピントを薄くしたい時は絞りを開いて被写体に寄って撮ります。その場合は適正露出を得るため、絞りを開く(蛇口を大きく開ける)=シャッター速度(水を出す時間)は短くなります。
逆にピントを厚くしたい(画面の隅々までハッキリ写し取りたい)時は、絞りを絞って被写体から離れます。絞りを絞る=シャッター速度は長くなります。

 

 

「シャッター速度」による表現の違い
シャッター速度を早くすると動きの速い物でも止まって写り、遅くすると流れて写ります。

車のレースや空を飛ぶ鳥など、高速で移動するものを撮るときはシャッター速度を早くしないとブレてしまいます。逆に動くものをスローシャッターで写すことで、わざとブラせてスピード感を出したり滑らかに表現したりできます。

以下は自転車のホイールを回転させて撮りました。ホイールの回転速度はどれもほぼ一緒ですが、シャッター速度の違いで写り方がこれだけ変わります。
またシャッター速度を遅くしても同じ明るさにするため、絞りを絞っていることにも注目してください。

 

シャッター速度
1/80

絞り
F2.8

シャッター速度
1/25

絞り
F5.0

シャッター速度
1/4

絞り
F16

ここで注意したいのが、シャッター速度を遅くすると被写体がぶれる、逆に言うと、シャッター速度を遅くすることで手ブレも起きやすくなるということです。
手ブレを防ぐためには、ある程度以上のシャッター速度が必要になります。シャッター速度を早くするためには以下の対策があります。

1.絞りを開く(絞りが開けばその分光が入ってくる量が増えるので、早いシャッター速度で適正露出が得られる)
2.フィルムの感度を高くする(フィルム感度が上がれば少ない光で適正露出が得られるので、シャッター速度を早くできる。)

またブレにくいシャッター速度とは、一般に「1/レンズの焦点距離」と言われています。これは、50mmのレンズならば「1/50」以上のシャッター速度であれば、しっかりカメラをホールドすることでまずブレることはない、ということです。
これは広角レンズ(35mm以下のレンズ)なら遅いシャッター速度でも手ブレしにくく、逆に望遠レンズ(100mm以上のレンズ)は早いシャッター速度にしないとブレやすいということです。

これらの絞りとシャッター速度のコントロールがカメラの基本です。今後はゆっくりとその他の基本に関しても説明して行きたいと思います。

 

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